オランダ遠征 投稿者:山口 修一郎 投稿日:2009/09/24(Thu) 19:53 No.56 9月14日〜9月22日オランダ遠征に行ってきました。 6泊9日2機中泊7試合の超ハードスケジュールでしたが、大いに成果はありました。 途中、ロストバゲージにより、ゴールキーパーの防具が届かなかったり、スケジューリング上のミスや、相手の練習日に合わせて試合を詰め込みすぎてオーバーワークになり、試合中の怪我等も重なり、7戦全敗の結果でしたが、得るものは大きく、とりわけ今回の遠征に参加した28名全ての選手に出場機会を与え、世界一流のプレーを体感できた事は将来のある若い選手達にとっては何事にも変えられない貴重な経験となりました。 オランダのプロチームを相手に日本の大学生チームがオランダに遠征をするのは前代未聞の事ですが、最終戦では対戦したチームの中で最も強豪であるROTTERDAM戦で4対3の好ゲームを展開し、地元のホッケーのプロ達を驚かせました。 現地では日本から来た学生チームを過小評価していた様子で、試合前のRotterdamチームのミーティング室からは笑い声が聞こえていましたが、前半を4対1で折り返しながら、後半に2失点し、1点差に詰め寄られてからは、明らかにプレーが萎縮し、慎重になっているのが見て取れました。 世界の一流選手達が集まるホッケーの聖地で、リーグトップレベルの強豪を相手に日本の学生チームの代表が一泡ふかせる事ができたのは痛快でした。 現地では男女1部リーグの試合も観戦しましたが、オランダのホッケーは10万人を超えるホッケー人口ですから選手層が厚いのは当たり前ですが、1部リーグのトップチームには世界の強豪国から集まったプロ契約選手が多数在籍しており、世界最高のレベルでリーグ戦が展開されています。そして、その中で各チームが切磋琢磨してより高いレベルを目指して戦術、戦略を練り、在籍する選手のレベルアップを計る訳ですから、最新の技術、勝つ為のノウハウが集約されており、日本で日本リーグを戦っているのとは異次元の空間であるような、全く異質のものを感じました。 以前にオーストラリアのナショナルリーグの試合を観戦した時は特にスピード、あらゆるプレーの速さに感心しましたが、オランダでは速さにプラスして、強さと正確性を感じました。どのチームも凄まじいファイティングスピリッツを持っていて、同点あるいは負けている局面では後半の後半に怒涛の攻めを見せました。 又、現地では小学生低学年のチームから、50歳代、60歳代のOB,OGチームまであり、各クラブのエクゼクティブ達に会い、クラブの収入源やクラブ運営の具体的方法を学んできました。小学校低学年から60代、70代の人達がそれぞれクラブ会費を払い、年齢、性別、レベル等によって各自所属チームがあって、おのおの現役選手であって、クラブグッズを作り自らファン層に販売し、多種多様のイベントを企画し、ホッケーを共通言語として各国の人達が集まり、一つの街全体がクラブと所属の各チームを強力にサポートするシステムに触れ、同じホッケーマンとして、このような環境が整備されている事を心底羨ましく思い、それらのノウハウを今後のクラブ運営に少しでも生かしていきたいと感じました。 (写真はオランダ1部リーグの強豪Rotterdamと4対3の好ゲームを演じ、スタジアムを沸かせたた選手達。 バックはRotterdam のクラブハウス。) 添付:56.png (264KB) |